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第四回 Vol.6 他社のDXアプローチ(CoEの役割と人材育成)②

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DXアプローチ事例 ③

この会社では、経営層の意思に基づき、社内に予算と人材を集めたDX組織を作っています。組織の中に、コンサルティングやテクノロジーの知見とデータの蓄積・分析機能や、エンジニアリング機能を有しています。各事業部門に対して、課題を問いかけながら、発掘、解決していく形で運営されています。

本組織では、本部の経営資源を使いながら、現場部門の課題を解決できることから、比較的うまくいっています。投下した予算の数倍の効果が出ているので、財務効果も明確で、その意味でも成功していると言えます。
また、現場の課題の中で、本社が取り組んで欲しい内容について優先順位が高まるようKPIを設定して案件の取捨選択をしています。グループ大もしくは本社としての意思を反映しながら、現場の課題を解決することができている事例となっています。

一方でいくつかの課題もあります。
1つは、規模は大きくなったものの、一定の水準で落ち着いてしまっていることです。理由としては、予算が業績に左右されることで、案件があってもその全てに取り組むことができないことが挙げられます。
また、多くの中小規模の案件を積み上げることでトータルでは効果を上げているものの、大きな変革をドライブするところには到達できていません。大規模な新事業の立ち上げや既存の業務を根本的な再構築については、今後の課題となっています。

Vol .7 DXの成功に向けて① に続きます。